爆発性ガスの分類
国内の法令「電気機械器具防爆構造規格」、国際規格の「国際電気標準会議(IEC)の国際規格」に基づく爆発性ガスの分類を掲載しています。
「防爆構造について」と併せてご活用ください。
電気機械器具防爆構造規格による分類
代表的な爆発性ガスの爆発等級及び発火度 |
|||||
---|---|---|---|---|---|
発火度▶ ▼爆発等級 |
G1 | G2 | G3 | G4 | G5 |
1 | アセトン アンモニア 一酸化炭素 エタン 酢酸 トルエン ベンゼン メタン |
エタノール 酢酸イソペンチル 1‐ブタノール ブタン 無水酢酸 酢酸エチル プロパン メタノール |
ガソリン ヘキサン |
アセトアルデヒド エチルエーテル |
|
2 | 石炭ガス | エチレン エチレンオキシド |
|||
3 | 水性ガス 水素 |
アセチレン | 二硫化炭素 |
爆発等級の分類 | |
---|---|
爆発等級 | スキの奥行25mmにおいて火炎逸走を生ずるスキの最小値 |
1 | 0.6mmを超えるもの |
2 | 0.4mmを超え0.6mm以下のもの |
3 | 0.4mm以下のもの |
●爆発等級は、爆発性ガスの標準容器による火炎逸走限界の値により、上表のように3等級に分類する。 |
発火度の分類 | |
---|---|
発火度 | 発火温度 |
G1 | 450℃を超えるもの |
G2 | 300℃を超え450℃以下のもの |
G3 | 200℃を超え300℃以下のもの |
G4 | 135℃を超え200℃以下のもの |
G5 | 100℃を超え135℃以下のもの |
●発火度は、爆発性ガスの発火温度に従って、上表のように5等級に分類する。 |
※出典:労働安全衛生総合研究所 工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆 2006)
国際電気標準会議(IEC)の国際規格による分類
代表的な爆発性ガスのグループ及び温度等級 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
温度等級▶ ▼グループ |
T1 | T2 | T3 | T4 | T5 | T6 |
IIA | アセトン アンモニア 酢酸エチル トルエン ベンゼン メタン エタン 酢酸 i-ブタン |
1‐ブタノール 無水酢酸 プロパン メタノール n-ブタン |
n-ヘキサン | アセトアルデヒド | ||
IIB | 一酸化炭素 | エタノール エチレン エチレンオキシド |
エチルエーテル | |||
IIC | 水素 | アセチレン | 二硫化炭素 |
グループの分類(耐圧防爆構造) | |
---|---|
グループ | ガス又は蒸気の最大安全すきまの範囲(単位:mm) |
IIA | 0.9以上 |
IIB | 0.5超~0.9未満 |
IIC | 0.5以下 |
グループの分類(本質安全防爆構造) | |
---|---|
グループ |
ガス又は蒸気の 最小点火電流比の範囲 |
IIA |
0.8超 |
IIB |
0.45以上~0.8以下 |
IIC |
0.45未満 |
温度等級の分類 | |
---|---|
温度等級 |
最高表面温度の範囲(単位:℃) |
T1 |
300超~450以下 |
T2 |
200超~300以下 |
T3 |
135超~200以下 |
T4 |
100超~135以下 |
T5 |
85超~100以下 |
T6 |
85以下 |
※出典:ISO / IEC 80079-20-1:2017