ニュース

都市ガス用高感度ガス識別装置「XG-100T」を開発いたしました。

新コスモス電機株式会社(JASDAQ上場:証券コード6824、住所:大阪市淀川区三津屋中2-5-4、TEL:06-6308-3111、社長:重盛徹志、資本金:14億6000万円)は、独自の半導体式センサを用いて、簡単に地中からの漏洩ガスが地中発生メタンか埋設管からのガス漏れかをごく低濃度でも識別できる「都市ガス用高感度ガス識別装置 XG-100T」を開発しました。2007年12月より発売を開始します。

<開発の経緯>
地中からガス漏洩の疑いがあるとき、工事を行う前にそのガスが、埋設管からのガス漏れか地中発生メタンかを確認する必要があります。
当社ではガスに含まれるブタン・プロパン成分をセンサで検知することで、漏洩ガスが供給ガスか地中発生メタンかを識別する「識別機能付ガス検知器 XP-304シリーズ」を開発、都市ガス事業者にお使いいただいてきました。しかし、このガス検知器では識別限界濃度が13Aの場合2000ppmで、この濃度に満たない場合は精密測定器で分析するしか方法がなく、工事をするべきかどうかの判断がその場でできないという問題がありました。
この度開発した「都市ガス用高感度ガス識別装置 XG-100T」は独自の高感度半導体式センサを搭載しており、日本の都市ガス事業者でよく使用される外国産の天然ガスを使用した都市ガスの場合、エタンを利用して識別を行います。カラムを使用してガスを分離し、エタン成分を検出した場合は埋設管からのガス漏れ、エタン成分を検出しない場合は地中発生メタンと判断します。濃度が30ppm以上であればその場で短時間に識別を行うことができ、ごく低濃度の場合でも埋設管からのガス漏れか地中発生メタンかの識別が可能になりました。
また、国産の天然ガスのようにエタン成分を含まない都市ガスの場合で、付臭剤にTHT(テトラヒドロチオフェン)を使用している場合は、THTを検出することで埋設管からのガス漏れであるか地中発生メタンかを識別します。
*この文中では、メタンを主成分としエタンを含む供給ガスを指します。その他供給ガスについてはお問い合わせください。

<特長>
1.高感度半導体式センサにより、ごく低濃度のガスで、埋設管からのガス漏洩か地中発生メタンかの識別が可能。
2.ポータブル型で、現場で短時間での測定が可能。
3.わずかな試料を直接注入するだけで測定が可能。
4.測定結果は専用ソフト(標準付属)で解析。測定結果を現場で確認、保存が可能。