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新コスモス電機の水素検知技術がパリ2024オリンピック・パラリンピック大会でも活躍しています。

パリ2024オリンピック・パラリンピックの公式車両として提供されたトヨタMIRAIには新コスモス電機の水素ディテクタが搭載されています。

 

 

日本中を盛り上げたパリオリンピックが終わり、現在パラリンピックが開催されています。開催都市であるパリをはじめとする欧州地域は、脱炭素社会に向けての取り組みが進んでいます。 パリ2024オリンピック・パラリンピック大会へトヨタ自動車株式会社が、持続可能なモビリティを提供したことが話題となりました。水素を燃料とするMIRAI(FCEV)を500台、大会関係者はじめアスリートやボランティア向けに提供。そして、大会終了後にはタクシーとしてパリ市内で利用されます。*

*トヨタ自動車プレスリリース「トヨタ、パリ2024オリンピック・パラリンピックで持続可能なモビリティを提供」より

 

 

水素は、空気より軽いため漏えいしてもすぐに拡散する傾向があります。しかし、爆発範囲は4%から75%と広く、可燃性ガスの中でも爆発の危険が高いガスであり、密閉された空間で漏えいすると危険です。 水素を燃料とする自動車の国際安全基準(GTR13)では、水素が漏えいしたら迅速に検知して知らせることが義務付けられています。そこで、水素を検知するガスセンサが活躍します。 水素センサは、燃料貯蔵・供給システム全体を監視し、自動車だけでなくトラックやバス、船舶、フォークリフト、トラクター、列車、さらには航空機に至るまで、水素をエネルギー源とする車両の安全に役立てられています。

 

トヨタ「MIRAI」に採用された水素ディテクタ

新コスモス電機は、トヨタ自動車株式会社が2020年12月より販売を開始した燃料電池自動車 新型「MIRAI」に搭載する水素ディテクタを供給しています。

 

 

新コスモス電機は、従来から独自の水素選択性に優れたセンサを開発、各種ガス検知器、警報器に採用いただいてきました。水素ディテクタに使用されている接触燃焼式ガスセンサは、当社が独自に開発した触媒技術によって高応答と高耐久を両立させ、また家庭用ガス警報器の製造により長年培った量産技術でガスセンサの安定供給を実現しています。

 

水素ディテクタは、水素漏えいを検知する部品としてタンクやスタックの上部に取り付けられています。

 


「MIRAI」に搭載された水素ディテクタ

 

新コスモス電機の水素検知技術

 

 

新コスモス電機は、産業分野向けとして約40年前から水素を選択的に高感度に検知するガスセンサの研究開発を行ってきました。現在全国に設置されている水素ステーションの約8割に当社のガス検知警報器が設置されるなど、水素検知に適したガス検知警報器の提供を通じて、安全な水素社会の実現に向けた取り組みに注力しています。