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化学物質のリスクアセスメントにおける個人ばく露測定に最適な「XV-389」を発売します
新コスモス電機株式会社(JASDAQ上場:証券コード6824、住所:大阪市淀川区三津屋中2-5-4、TEL:06-6308-2111、社長:髙橋良典、資本金:14億6,000万円)は、化学物質のリスクアセスメントにおける個人ばく露測定に最適な個人ばく露濃度計「XV-389」を開発し、2017年11月6日より販売を開始いたします。
開発の経緯
労働安全衛生法改正により、2016年6月1日よりリスクアセスメントの実施が、業種、事業場規模にかかわらず対象化学物質(663物質)の製造・取扱いを行うすべての事業場を対象に義務付けられました。それにより、化学物質やその製剤の持つ危険性や有害性を特定し、労働者への危険又は健康障害が生じるおそれの程度の見積り、リスクの低減対策を検討することが求められています。当社は2016年6月に、作業場所で簡単にVOC濃度をトータルに測定できるVOCリアルタイムモニタ「XP-3120-V」を発売し、リスクアセスメントにお役立て頂いてきました。
最近では、リスクアセスメント推進の動きに合わせて、作業者の呼吸域で気中濃度を測定し ばく露限界値と比較して健康リスクを直接評価できる点から、個人ばく露測定の重要度が増しています。日本産業衛生学会 産業衛生技術部会の「個人ばく露に関する委員会」からも、個人ばく露測定を行う手引きとして「化学物質の個人ばく露測定のガイドライン」が作成されています。
この度開発した個人ばく露濃度計「XV-389」は、「化学物質の個人ばく露測定のガイドライン」に沿った測定を行うことができます。トルエンをはじめとする主要な17種類の化学物質の気中濃度の瞬時値、平均値、TWA値(時間加重平均値)*、STEL値(短時間ばく露限界値)*をリアルタイムに確認することができ、警報レベル(TWA、STEL)に達するとブザーやランプでお知らせします。また、データロギング機能を搭載し、オプションのログデータ収集セットを使ってばく露状態をトレンドグラフで一目で確認することができます。また、NFC内蔵で簡単にデータの取り込みが可能です。さらに、作業者の負担にならない小型・軽量設計です。
※本商品は、「第57回日本労働衛生工学会・第38回作業環境測定研究発表会」(11月7日~9日、静岡県コンベンションアーツセンター「GRANSHIP」)、「緑十字展2017」(11月8日~10日、神戸国際展示場)に出展します。なお、作業環境測定研究発表会ではプレゼンテーションも実施します。
個人ばく露濃度計「XV-389」
特長
- トルエンをはじめ主要な17種類※の化学物質に対応。※詳細は別添カタログPDFを参照
- 化学物質の気中濃度の瞬時値、平均値、TWA値(時間加重平均値)*、STEL値(短時間ばく露限界値)*をリアルタイムに確認可能。
- データロギング機能を搭載し、トレンドグラフで個人ばく露状態が一目でわかる。
- 小型・軽量(H40×W94×D20mm、約62g※)で、作業の邪魔になりません。
※突起部、電池の重さを除く - NFCを内蔵し、データロギング機能で記録した機器内のデータをログデータ収集セット(オプション)を使って簡単に取り込むことが可能。
* TWA値(時間加重平均値)
1日8時間または週40時間の平常作業において、反復被曝しても、ほとんどの作業者が健康上悪影響をこうむることがないと考えられる有害物質の時間加重平均濃度。
* STEL値(短時間ばく露限界値)
作業者が15分間連続被曝しても、かつ、毎日の被曝がTWA値以下であれば健康上作業者に悪影響を及ぼさない有害物質の濃度。
製品についての詳細はこちら ≫ 個人ばく露濃度計 XV-389