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歯科医院向け口臭測定器「ブレストロン」を開発しました。

新コスモス電機株式会社は、口臭が気になる患者さんの診察に用いる歯科医院向け口臭測定器を、東北大学大学院 岩倉政城助教授(歯学研究科発達加齢・保健歯科学講座予防歯科学分野)と共同で、このたび開発しました。
株式会社ヨシダ(住所:東京都台東区上野7-6-9、TEL:03-3845-2971、社長:山中一郎、資本金:3億2000万円)を通じて「ブレストロン」の名称で、全国の歯科医院向けに2002年5月20日より販売開始します。

<開発の経緯>
きれいな息は現代人のマナーとされ、口臭治療を希望する患者は増える傾向にあります。最近では全国の歯科大学・医科大学口腔外科のほとんどに「口臭外来」が新設され、口臭の診断と的確な治療を受けられるようになっています。
口臭治療の要は的確な診断にあります。かつて口臭の診断といえば官能検査が主体で、時に大型のガスクロマトグラフィーで検査されていました。しかし、官能検査は個体差がでやすい、ガスクロマトグラフィーは高額であるという問題点がありました。その後、センサ型の測定器も用いられるようになりましたが、口臭の度合いを間接的に測るものであったり、歯磨剤や洗口剤の影響を受けやすいものでした。こうした点から簡単な操作で客観的に口臭の強さを診断できる測定器の開発が望まれていました。

呼気中には様々なガス成分が存在しますが、中でも揮発性硫黄化合物(VSC)は口臭の強さと関係のあることがこれまでの研究から明らかにされています。
そこで、当社独自の半導体式ガスセンサでこのVSCを的確に検知し、口臭の強さを診断する口臭測定器を開発しました。開発にあたっては、東北大学大学院助教授の岩倉政城先生(歯学研究科発達加齢・保健歯科学講座予防歯科学分野)のご指導を受け、歯科診療の現場で活用していただくために小型・軽量で操作性を良くしています。また、測定結果をプリントアウトできますので、診断結果の保存が便利になります。さらに、専用マウスピースにはフィルターが入っており、VSC以外のガスの影響を受けにくくしています。

<特長>
1.小型、軽量でチェアーサイドにも設置できます。
2.センサが検知したVSCをppbの単位で濃度表示します。
3.本体の内蔵のプリンタにより、測定結果を印刷できます。
4.測定結果に応じて、ニオイの強さを4段階のランクに分けて表示します。
5.測定時間は45秒間なので、患者さんの負担も少なくてすみます。
6.専用マウスピースの使用で、歯磨き剤や洗口剤のニオイのようなVSC以外のガスの影 響を受けにくくなっています。(マウスピースは、測定毎に毎回新品と交換するので、 衛生面でも安心です)