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ポータブルVOC分析装置「XG-100V」を発売いたします。
新コスモス電機株式会社(JASDAQ上場:証券コード6824、住所:大阪市淀川区三津屋中2-5-4、TEL:06-6308-3111、社長:重盛徹志、資本金:14億6000万円)は、トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンを現場で高精度に測定できる「ポータブルVOC分析装置 XG-100V」を開発、9月21日より発売いたします。
<開発の経緯>
シックハウス症候群の原因物質のひとつであるトルエン・キシレンなどの揮発性有機化合物(VOC)を高精度に測定する場合、通常ガスクロマトグラフ(質量分析計)分析法が用いられます。この分析法には、「価格が高価である」「濃縮工程(注1)および抽出工程(注2)が必要なため、測定に長時間かかる」「測定に専門技術がいる」といった難点がありました。
このたび発売する「ポータブルVOC分析装置 XG-100V」は、超高感度でガスに対する選択性に優れた独自の金属酸化物半導体式センサ(特許出願中)を搭載したガスクロマトグラフで、トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンを、高精度で測定することができます。
きわめて低濃度のVOCをそのまま測定することができるため、濃縮工程および抽出工程が不要となり測定時間が30分と短時間になりました。またこれらの工程が不要となるため誤差要因が少なくなり、精度の高い測定が可能となります。
また、センサはガスに対する選択性に優れているので、現場でそのまま測定できます。測定現場でパソコンを用いて結果の確認もできます。
*注1 検出部の感度が低く、そのままの濃度では対象物質を検出できない場合、検出部の能力まで対象物質の濃度を高める方法。一般にVOCの濃縮は、吸着剤を充填した管に試料ガスを通気させて吸着捕集する、吸着法を用いることが多い。
*注2 試料ガスを検出部に導入させるため、吸着捕集した試料ガスを液化または気化させること。
<特長>
1.超高感度金属酸化物半導体式センサにより、低濃度のトルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンを高感度に検知できるので、精度の高い測定が可能となりました。
2.センサはガスの選択性に優れているので、現場で簡単に測定できます。
3.濃縮工程および抽出工程が不要なため、測定時間が30分と短時間、誤差要因も少なくなります。
4.キャリアガスは空気を使用しますので、低ランニングコストです。
5.測定結果は専用ソフト(標準付属)で解析可能、μg/m3とppbでパソコン画面に表示します。